汚れを落とす際には、アルカリ性と酸性、どちらの汚れなのかを考え、これらの特性を理解して、適切な洗剤を選んで使用することで、効果的に汚れを落とすことができます。
それぞれの特性と効果について説明しますので是非ご参考下さい。
アルカリ性の洗剤・溶液
アルカリ性の洗剤は、油脂やタンパク質などの酸性の汚れを効果的に落とします。
これには台所の油汚れや、衣類に付いた汗や血液などが含まれます。
使用例
– 台所の油汚れの掃除
– 衣類の汗や血液の汚れの洗浄
仕組み
アルカリ性の洗剤は油脂を乳化し、水に溶けやすくします。
また、タンパク質を分解して汚れを浮かせ、洗い流しやすくします。
洗剤・溶液
塩素系漂白剤・酸素系漂白剤(酸素系の中には酸性のものもある)・重曹、など
酸性の洗剤・溶液
酸性の洗剤は、カルシウムなどのアルカリ性の汚れを効果的に落とします。
これには水垢や石鹸カス、トイレの黄ばみなどが含まれます。
使用例
– 浴室やキッチンの水垢の除去
– トイレの黄ばみや尿石の掃除
– 硬貨などに付着した緑青(青さび)の除去
仕組み
酸性の洗剤はアルカリ性の汚れを中和し、溶かして落とします。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分を酸で溶解させ、掃除しやすくします。
洗剤・溶液
クエン酸・お酢・トイレクリーナー(商品によります)、など
注意点
アルカリ性洗剤と酸性洗剤は混ぜると化学反応が起こり、有害なガスが発生することがあるため、決して混ぜて使わないようにしてください。
使用する前に必ず使用方法を確認し、適切な場所や汚れに合わせた洗剤を選ぶことが大切です。
適切な使用で最大の効果を
基本的には8~9割の汚れが酸性となり、アルカリ性の洗剤・溶液使用する事が多くなるとは思います。
同じアルカリ性でも、衣類であれば塩素系・酸素系の使い分けも大切になりますので、洗濯タグを確認し、表示の内容に沿った使用を心がけて下さい。
注意すべき内容を確認し、汚れに対し適切な方法で対処する事により、洗浄力は格段に向上しますので、注意点を守り是非お試し下さい!
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