マルチ商法(ネットワークビジネス)とは?:ねずみ講との違いと構造の解説

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こんにちは!
今回はマルチ商法について、深堀って記載していきたいと思います。

「マルチ商法=悪」の様なイメージの定着があるかと思いますが、基本的には合法です。
違法となる「ねずみ講」との違いなど、仕組みを読み解きながら、メリット・デメリットも考えていきます。

また、その性質から重要であると思う私見も記載させて頂きます。
皆様の知識・理解のひとつになればと思いますので、是非最後までご覧ください。

マルチ商法:マルチレベルマーケティングとは

マルチレベルマーケティング(MLM)は、多層構造を持つ販売手法であり、製品やサービスを直接販売する代わりに、販売者が新たな販売者を勧誘してネットワークを拡大し、そのネットワーク全体の売上から報酬を得る仕組みです。
(ネットワークビジネスとも呼ばれます)

この手法は合法的なビジネスモデルとして広く認知されていますが、時に違法な「ねずみ講」と混同されることがあります。

※以下MLMと略

ビジネスの構造を知る

MLMの基本構造は、販売者が直接商品を販売し、同時に新しい販売者を募集することにより成り立ちます。
新しく勧誘された販売者は、自分自身の販売活動に加え、さらに新しい販売者を勧誘することが求められ、その成果に応じて上位の販売者が報酬を得ることができます。
このようにして、階層的なネットワークが形成され、全体の売上が増加することで報酬が配分されます。

ねずみ講との相違点

MLMはその性質上、違法な無限連鎖講(ねずみ講)と類似する点があるため、慎重に運営される必要があります。
ねずみ講は新規参加者からの出資金を既存の参加者に分配する仕組みであり、持続不可能なため、多くの参加者が損失を被ります。そのため法律によって厳しく規制されています。

MLMが合法であるためには、商品の販売が主要な収入源であり、新規参加者の勧誘だけで報酬を得る仕組みではないことが重要です。
MLMに参加する際には、そのビジネスモデルが健全であることを確認し、慎重に判断することが求められます。

無限連鎖講の防止に関する法律

無限連鎖講の防止に関する法律(通称: ネズミ講防止法)は、1979年に施行された日本の法律です。
この法律の目的は、いわゆる「ねずみ講」と呼ばれる無限連鎖講を防止し、一般市民がこのような違法な金銭取引に巻き込まれるのを防ぐことです。

この法律は、無限連鎖講に関わる行為を厳格に禁じており、違反した場合には罰則が科されます。
具体的には、無限連鎖講の組織、運営、勧誘などが禁止されており、違反者には最高で3年以下の懲役または300万円以下の罰金が課せられます。

無限連鎖講の防止に関する法律は、消費者保護の観点から非常に重要な役割を果たしています。特に、インターネットやソーシャルメディアの普及により、無限連鎖講の勧誘が広まりやすくなっている現代において、この法律の存在はますます重要となっています。

「MLMの勧誘目的である旨」を提示しないまま、カフェなどに誘われての商品の紹介・勧誘は、この法律に抵触し違法行為となります。
また、説明会などで録音や録画の禁止をしている場合も、何らかの違法行為をする旨の合図ですので把握しておきましょう。

コンプライアンスを遵守できない相手であれば、当然その製品も良いものではないでしょう。

 

MLMのメリットとデメリットを考える

まずはメリットをみていきましょう。

柔軟な働き方
MLMでは、自分のペースで働けるため、家庭や他の仕事と両立しやすいです。

低初期投資
多くのMLMでは、初期投資が比較的低く設定されており、少額の資金でビジネスを始めることができます。

コミュニティの形成
MLMに参加することで、同じ志を持つ人々とネットワークを築くことができます。

自己啓発とスキル向上
MLMのトレーニングプログラムやセミナーを通じて、営業スキルやコミュニケーションスキルが向上します。

つづいてデメリットです

収入の不安定さ
マルチ商法は成果報酬型のビジネスモデルであり、収入が安定しにくいです。
上手くいけば大きな収入を得ることができますが、安定した収入を得るためには相当の努力と時間が必要です。
初期の段階では、特に収入が少ない場合が多く、時間と労力を費やしても十分な報酬を得られないことがあります。

社会的な偏見
詐欺まがいのビジネスモデルと見分ける事が難しく、家族や友人からの理解を得にくい場合もあります。

法的リスク
一部のMLMは、法的に問題となる可能性があります。
法令を遵守しないビジネスに関与すると、罰金や刑事罰を受けるリスクがあります。

人間関係の悪化
家族や友人に商品を売ったり、ビジネスに勧誘したりすることが原因で、人間関係が悪化することがあります。
特に、過剰な勧誘が原因で信頼を失うことも少なくありません。

構造から考えるべきこと

マルチ商法は、一見すると魅力的なビジネスモデルですが、その実態は複雑です。
その中でも、ビジネスの構造から、私が重要であると思うことを2点、挙げさせて頂きますので、ご自身の理解の一つとして頂ければと思います。

信頼性・コンプライアンス
会社の信頼性を十分に確認し、自身の能力や状況に合った方法で取り組むことが重要です。また、法的な側面も注意深く確認し、違法なビジネスに関与しないよう注意する必要があります。

製品の有用性・エビデンスを把握する
ご自身が販売する製品が、購入してもらう対価に等しく、有益なものであるのか?エビデンスを正しく理解して販売する必要があります。
有益なものであれば、自身が利益を得ながら、世の中に広めていくことは良いことだと思いますが、その販売する製品に対しての確認・判断が、如何に重要であるか?を理解すべきです。
特に、このビジネスの場合は、ご自身の大切な友人・知人に紹介する事で成り立つ為、慎重に考える必要があります。

総じて、このビジネスモデルを考えた時「コンプライアンスの順守」「エビデンスで示された製品の有用性」が非常に重要だと考えます。

今回、記載させて頂いた内容が、皆様のお役に立てれば幸いです。
本日も素敵な一日をお過ごし下さい!

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